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原油相場は上昇 IEAが米シェール生産量見通し引き上げも、短期的な需給逼迫への懸念で買い優勢(14日)

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[12/14 ニューヨーク終値]

WTI1月限 57.04 ドル/バレル 前日比 +0.44(+0.78%)H 57.13 L 56.09

原油先物相場は、IEA月報で、米シェール生産量見通しが上方修正されたことが重荷となりロンドン時間では売りが優勢となったが、フォーティーズ・パイプライン(FPS)停止による短期的な需給逼迫へ警戒は根強く買い戻す動きが目立ち、買いが優勢となった。

国際エネルギー機関(IEA)は本日発表した月報で、17年と18年の石油需要見通しをそれぞれ据え置いた。17年は前年比日量150万バレル増、18年は前年比日量130万バレル増とした。17年の非OPEC原油供給量伸び率の見通しは、前回から10万バレル引き下げ、前年比日量60万バレル増とし、18年の同見通しは、前回から20万バレル引き上げ、前年比160万バレル増とした。IEAは、18年の米シェール生産量伸び率の見通しは、前回から8万バレル引き上げ、前年比日量87万バレル増とした。11月のOPEC原油供給量は前月比17万バレル減の3236万バレルとなり、協調減産合意に対する減産順守率は115%へと改善した。サウジ、アンゴラ、ベネズエラによる供給減少が影響した。一方で非加盟産油国の減産合意に対する順守率は96%となった。

IEAによると、10月末時点のOECD商業在庫は、前月比4030万バレル減の2億9400万バレルとなり、5年平均との乖離幅は+1億1100万バレルとなった。石油需給のバランスについては、18年1-6月期には20万バレル/日の余剰(超過供給)となり、7-12月期には20万バレルの不足(超過需要)となるとの見方を示した。

そして、IEAは、月次報告で「石油生産会社(プロデューサー)が期待しているような、17年と同じペースでの在庫減少は、18年はみられない可能性がある」と総括した。

市場では、IEA月報で米シェールの原油生産量伸び率の見通しが前月から引き上げられたことが材料視され、ロンドン時間で原油相場の重荷となった。ただ、需給バランス自体は、前回の18年1-6月期は平均40万バレル/日の余剰から、やや改善されたことなどで、下げ幅は限定された。また、石油製品が冬場の需要期に入る中、フォーティーズ・パイプライン(FPS)が11日から停止していることで、短期的な需給逼迫懸念が根強く、原油相場を買い戻す動きが目立った。FPSの運営会社スイスの石油化学大手イネオス(Ineos)は、前日引け前後に、同パイプラインによる原油、LPGなどすべてエネルギー供給について、フォースマジュール(不可抗力による供給停止)を正式に宣言した。

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