マーケット

グローバル株式・商品市場動向2018年1月

米税制改革による米景気拡大への期待が広がるも、地政学リスクへの警戒感も根強い

グローバル株式市場の動向

1月の米国株式市場では、12月に成立した税制改革による業績拡大期待が強まり、米株価は月を通して高値水準で推移しました。ダウ平均株価は26,000ドルを越え、過去最高値を更新しました。S&P500やナスダックといった主要株式指標も共に過去最高値を更新しました。企業の好業績期待から幅広い業種が買われました。12月のISM米製造業景況指数は市場予想を上回る一方、雇用統計では賃金の伸びは拡大したものの、就業者数が市場予想を下回りました。米小売売上高は堅調で株価の支援材料になりました。同月のコア消費者物価指数(CPI)は11ヵ月ぶりの高い伸びを示し、インフレ加速や年内利上げ期待を支えました。2017年第4四半期の米GDP速報値は市場予想を下回ったものの、好調な企業決算が注目されたことで市場への影響は限定的となりました。12月の米卸売物価指数(PPI)が前月より低下し、2016年8月以来のマイナスとなったことや、トランプ大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)離脱を表明するのではとの見方が広がり、米株が売られる動きもありました。日本株式市場では、世界的な景気回復期待が強く、日経平均株価は一時24,000円を回復し、26年ぶりの高値を記録しました。中国経済は緩やかに減速していると見られています。ユ-ロ圏景気は、ユーロ高による輸出下振れが懸念されますが、堅調な景気拡大が継続していくとの見方が市場心理を支えています。

コモディティ市場の動向

金市場の動向

金市場では、対ユーロでの米ドル安を背景に買われる動きがありました。更に、イランや北朝鮮など国際情勢の緊張を背景に逃避買いが優勢になり、金価格は一時1,360ドルを突破し、1年5ヶ月ぶりの高値を記録しました。銀価格も金に追随した動きとなり、17ドル台を回復しました。プラチナは、ディ-ゼル車用の排ガス触媒の需要減や中国の宝飾品消費の落ちこみにより需要は弱いと考えられますが、主産地の南アフリカの通貨高が進み、ドル建ての生産コストが上昇するとの懸念で買われる動きがあり、一時1,000ドルを突破しました。パラジウムは、ガソリン車向け触媒需要が旺盛であり、また米自動車販売が好調で供給が更に引き締まると予想され、投機筋の買いが増えて一時1,100ドル台を越えました。月末には買われ過ぎ感を背景に高値修正の動きも若干ありましたが、その後も高値が続いています。

スポンサーリンク

原油市場の動向

1月の原油市場では、米国の原油在庫や生産の減少を受け、米国内の供給過剰が後退するとの期待が広がりました。そして、世界の需給不均衡が是正され原油価格の上昇基調が続くとの観測を背景に原油は買われました。イラン情勢の悪化で原油供給に混乱が生じるとの懸念も強気材料になりました。IMFによる世界経済成長見通しの上方修正や米ドル安の進行も買い材料とされ、WTI原油先物は、1月24日に3年1ヶ月ぶりの65ドル台を回復しました。IEAは19日に発表した月報でOPECが主導する協調減産の効果により世界的に原油在庫は減少しつつあると指摘しています。ただ米国やカナダ、ブラジルでの増産が減産分を相殺し、世界的な需給均衡への動きを阻害する恐れもあると同時に言及しています。

農産物市場の動向

シカゴ穀物のコーンでは、米国産の輸出が堅調に推移するなかで、米国産やブラジル産の豊作を意識した売りが目立ちました。更に、米農務省の1月の穀物需給報告で、米国産の単収は過去最高になるとの見通しが発表されたのを受け、需給の緩みが意識され軟調に推移しました。大豆は、投機筋を中心に在庫水準の高まりを意識した売りが増加しました。世界的な供給過剰感が強まっています。その後、主産地アルゼンチンの降雨不足で生育が遅れるとの思惑で買われる動きがあり、一時10ドルを突破しました。

マーケット動向


最新市況ニュース

エレメンツキャピタル/リサーチ

 

スポンサーリンク

本サイトに掲載のすべての情報はあくまでも情報提供を目的としており、取引や投資に関する判断は利用者ご自身の判断でなさるようお願いいたします。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社及び本情報提供者は一切の責任を負いませんので予めご了承ください。