コモディティ 農畜産物

2016年農産物市場の展望

トウモロコシ、小麦、大豆市場の展望

アルゼンチンの輸出拡大政策が回復の足枷に

  • トウモロコシは、米国の農家が安値での輸出を控えるような動きや堅調なメキシコや韓国の需要を背景に、グローバル市場における供給過剰は短期的には幾分か改善される見通し。米国市場の価格は、下落リスクはともなうものの来年末には3.80-3.90ドル/buのレンジまで回復すると予想する。但し、今後、アルゼンチンからの輸出拡大が見込まれていることや米環境保護局(EPA)が2014年と同様にバイオエタノールなど再生可能燃料の年間義務付け総量を定める再生可能燃料基準(Renewable Fuel Standard)を下方修正し、エタノール需要が減少する懸念も考慮すると、価格下落リスクは払しょくできない。
  • 小麦は、米国産小麦の生産が良好なことに加え、グローバル市場では供給は豊富な為、カンザス小麦、シカゴ小麦とともに、需給緩和圧力が来年も続く見通し。
  • 大豆は、エルニーニョ現象の影響によりブラジルの作付けに一部遅れが確認されるなど供給に対する懸念はあるものの、同国の生産量が大幅に下方修正される懸念は少なく、ブラジルレアル安の影響による堅調な引き合いを考慮すると、米国産大豆に対する需給緩和圧力は来年も続く見通し。
  • トウモロコシと大豆で高い輸出シェアともつアルゼンチンの新大統領が穀物輸出の拡大策を導入することを背景に、米国からのトウモロコシ、大豆の輸出は減少するとの懸念もあり、両相場は、上値が重い展開が予想される。
  • 今年ドル高、原油安のトレンドは穀物相場の逆風となったが、来年、原油市場の需給環境がようやく改善に向かうことを考慮すると、来年後半には、穀物相場全体の足枷となってきた要因がひとつ取り除かれる見通しである。

PDFレポート 2016年コモディティ市場展望PDF

2015年12月18日

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ


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