コモディティ 非鉄金属

2016年銅市場の展望

原油

供給削減も需給のリバランスには不十分

  • スイス・グレンコアが年間生産量の約3割にあたる40万トンの供給を削減、米フリーポート・マクモランは年間7万トンの供給を削減することを発表した。また、チリ・コデルコも鉱山への投資計画を見直すことが発表された。しかしながら、英豪・BHPビリトンは、チリ、オーストラリアの鉱山で利益率を改善したうえで生産量を増やすことや、チリのCaserones、カザフスタンのBozshakolなどの新規プロジェクトなどを考慮すると、2015年に発表された供給の削減は需給の均衡化には不十分であろう。
  • 中国経済は、投資主導から消費主導へのシフトが加速し、来年前半までは、経済成長のさらなる減速リスクが懸念される。中国経済が安定を取り戻すには、まだ時間を要する公算となり、戦略備蓄も含めて同国の現物調達が再開するのは、来年後半以降になると予想する。
  • LMEの指定在庫は、今年10月に7ヵ月ぶりの低水準となったが、中国の製錬業者は在庫を公表しておらず、従来から資金調達(コモディティー・ファイナンス)の担保に使用されていたオフショア在庫などの解消も進んでいないことを考慮すると、在庫が本当の意味で減少するには、まだ時間を要するとみられる。
  • 新興国経済の景気回復が今後の需要拡大の源泉となる見通しであり、特にインドの経済成長により、需要は来年以降も拡大する見込みである。しかしながら、同国の消費量の世界消費に占める割合は2%程度にすぎない為、世界の需要を牽引するほどの力はないとみられる。
  • 投機筋のショートポジションが史上最高水準に近づいており、来年はショートカバーによる買戻しが相場の一定の支援材料となるであろう。

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ 2015年12月18日

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