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グローバル株式・商品市場動向2016年3月

国内株

リスク回避再燃への警戒が続く

3月の米国株式市場は上昇基調で、ダウ平均株価は16,000ドル台から17,000ドル台半ばまで上昇しました。2月の米ISM製造業景気指数は底堅く、1月の建設支出は2007年以来の高水準に達しました。又、2月の米雇用統計が堅調だったことで米経済は好調であるとの見方が広がりました。主要国で好調な経済指標の発表が続いたことや、コモディティ-相場の安定が金融市場に安心感を与えました。しかし2月の中国貿易統計で輸出入が大きく落ち込んだことや、ベルギ-で発生した連続テロ事件などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、米国株への売り圧力が強まる場面もありました。その後、FRBがより穏やかな利上げぺ-スを示唆したことで、米経済の先行きに明るさが見え、米株価は上昇を続けています。金融市場では、FRBによる年内利上げの可能性が残されているとの見方が広がっています。FOMC声明は、米経済の緩やかな成長と「力強い雇用の伸び」を受けて、今年再び利上げすることが可能としながらも、米国は世界経済の不確実性に起因するリスクに引き続き直面しているとの認識を示しました。中国経済は景気減速が続き、金融・財政政策強化の期待が拡大していると考えられています。ユ-ロ圏景気は底堅い成長を持続していますが、景気回復ペースが鈍化している状況であると見られています。 

中国減速懸念で市場のリスク回避姿勢が強まり、金市場では逃避買いが優勢になりました。世界有数の金鉱山があるインドネシアで地震が発生し、供給懸念も浮上しました。しかし、米景気回復を示す統計が発表されると、月後半には値を下げました。銀価格も金に追随した動きとなり、一時16ドルを越えましたが、その後下落基調になりました。プラチナは米製造業の景況感の改善が統計で示され、産業素材向けの需要が伸びるとの見方から買われ、一時10ドルを突破しました。パラジウムは米自動車販売の増加、中国の財政出動への期待が強材料となって買われ、6ドルを越える動きもあり、比較的堅調に推移しました。

原油市場では米石油リグ稼動数の更なる減少、投機筋の強気姿勢、米原油生産の減少、売られ過ぎ感からの安値修正や主要生産国の増産凍結への期待感を背景に原油は買われ、WTI原油は約3ヶ月半振りに40ドルを回復しました。ところが、EIA在庫統計での米原油在庫の大幅増加やイランの増産計画が再び供給面から弱気材料となり、原油価格が反落する動きがあり、月末には若干原油価格は下落しました。

シカゴ穀物では、コーンはブラジル降雨予報による収穫遅れ、米デルタの作付け遅れ観測などにより買われる動きがありましたが、南米産地に生育に適した天気が予報されることや米輸出の下方修正観測などで軟調になり、安値を更新しました。大豆は、中国の輸入増加予想、米農務省報告による世界期末在庫の下方修正などで強く推移し、9ドルを越える展開となりました。一方、農家による売り増加や飼料穀物の急落が弱気材料視されましたが、価格下落への影響は限定的でした。

PDFレポート グローバル株式・商品市場の動向(2016年3月)PDF

2016年4月8日

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ


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