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石炭市場の見通し2016年3月

中国は供給能力削減も、需給のリバランスには不十分

  • 中国は、昨年7月に石炭の輸入を制限する方針を打ち出しており、同国の低品位炭の輸入は前年比で32%以上減少し、今年に入り約15%のペースで減少している。また、中国政府は国内の生産能力を向こう3年-5年で約9%削減し、鉱山開発の資本支出を現行の水準で抑制する方針を掲げており、生産能力の削減に着手し始めている。しかしながら、中国とインドネシアの国内需要は、前年比でそれぞれ約7300万トン、約5700万トンで減少しており、グローバル現物市場の需給不均衡を解消するには不十分であり、さらなる削減努力が必要となろう。
  • また、中国が輸入規制に着手し始めたことで、同国へのスペック炭(低品位炭)の最大の売り手であったインドネシア炭は行き場を失い、グローバル現物市場では需給バランスはさらに悪化している。
  • 一方で、インドの需要は堅調で、今後も増加トレンドを維持する見通しであり、2017年以降においては、世界の需要を幾分か下支えすると予想する。
  • 供給面では、豪州の生産量は今年増加に転じ、また新規プロジェクトの認可がおりる見通しであり、需要が底堅い高品位炭を中心に同国の生産量は今後も増加する見通しである。北米、南アの生産量も緩やかに増加する見込みである。
  • 中国の過剰供給能力の削減が進まない中、今年もグローバル現物市場における供給過剰構造は続き、需給環境が改善されるのは少なくとも2017年以降となると予想する。

PDFレポート コモディティ市場の見通し(2016年3月)PDF

2016年4月11日

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ


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