コモディティ 農畜産物

農産物市場の見通し2016年3月

小麦、農産物

トウモロコシ、小麦、大豆市場の展望

  • トウモロコシは、堅調な米国ガソリン需要やメキシコや韓国の需要拡大を背景に、グローバル市場における需給は、昨年に比べ改善されると予想する。アルゼンチンからの輸出拡大が見込まれていることや米環境保護局(EPA)がバイオエタノールの再生可能燃料基準(Renewable Fuel Standard)の見直しを実施することでエタノール需要が減少する懸念もあるが、米国の収穫イールドが2年連続で市場予想を上回ったことやエルニーニョ現象による天候リスクを考慮すると今年の価格下落リスクは限定されていると評価する。2月のUSDA農産物展望会議(アウトルックフォーラム)では、2016/17年度の米国コーン期末在庫が今年度の+1.4億Buの増加予想だが、現時点ですでに価格に盛り込まれていることや輸出需要の拡大や天候リスクを考慮するとここからさらに下落するリスクは限定されよう。
  • 小麦は、米国産小麦の生産が良好なことに加え、ロシアや欧州の供給は豊富な為、カンザス小麦、シカゴ小麦とともに、需給緩和圧力が今年も続く見通し。2月のUSDA農産物展望会議(アウトルックフォーラム)では、米国小麦の作付面積予想が前年比-354万(-8%)と減少予想だが、輸出需要の減少により価格下落圧力は当面続くと予想する
  • 大豆は、エルニーニョ現象の影響により南米産大豆に供給に対する懸念はあるものの、米ドル高やブラジルレアル安の影響による南米産大豆への堅調な引き合いにより、米国産大豆に対する需給緩和圧力は今年も続く見通し。米農務省の3月の穀物需給では、米産大豆の期末(16年8月末)4億6000万ブッシェルに引き上げており、低調な大豆ミール需要を織り込んでいる。
  • トウモロコシと大豆で高い輸出シェアともつアルゼンチンのマウリシオ・マクリ新大統領のかかげる穀物等の輸出税撤廃/削減などの穀物輸出拡大策は、米国産トウモロコシ、大豆への価格下落圧力となると予想する。

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ 2016年4月11日

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