コモディティ 非鉄金属

銅市場の見通し2016年3月

銅

世界で供給削減も在庫の解消には不十分

  • 昨年、スイス・グレンコアは40万トン、米フリーポート・マクモランは7万トンの供給を削減するなど大型な供給削減が発表された。しかしながら、英豪・BHPビリトンは、チリ、オーストラリアの鉱山の生産量を増やすことや、チリのCaserones、カザフスタンのBozshakolなどの新規プロジェクトが稼働する予定であり、現物需給の均衡化には不十分であろう。
  • ザンビアの停電、エルニーニョ現象の影響による天候不順、スクラップ市場のタイト化などにより、価格の一時的な上昇は今後も見られる可能性があるが、今年前半までは、中国の経済成長のさらなる減速リスクが懸念されるため価格の持続的な上昇は見込めない。
  • 中国国内の価格とLME価格の価格差により、LMEの在庫は昨年末から約3割減少したが、上海市場の在庫はすくなくとも6割以上は増加している。グローバルな視点でみると、ファイナンス目的で使われてきたボンド在庫や中国国内の在庫がまだ解消される傾向はなく、在庫が減少に向かうにはまだ時間を要するとみられる。当社は、生産者の新規プロジェクトの停止や供給の削減により需給環境が改善されるのは、2018年以降になると予想する。

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2016年4月11日

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ


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