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グローバル株式・商品市場動向2016年6月

欧州株

英国民投票結果はEU離脱

米国では5月の製造業景気指数が3ヶ月連続上昇し、また新規失業保険申請件数が減少したことで、第2四半期の景気見通しが引き上げられ、6月の米国株市場は上昇で始まりました。しかし米雇用統計が軟調だったことで、早期利上げ観測が後退すると同時に米経済の先行き懸念が強まり、株安が進む局面がありました。その後、FRBのイエレン議長が米景気について楽観的な見方を示したことや、金利据え置きの決定が追い風となり、米国株は上昇し、ダウ平均株価は18,000ドルを回復しました。ところが、英国のEU離脱の決定で金融市場や世界経済の先行き不透明感が強まり、米国株は大幅に下落しました。しかし、第1四半期の米国GDP確報値と6月の米国消費者信頼感指数がいずれも堅調な内容だったことで相場は落ち着きを取り戻し、株価は回復しました。日本株式市場では、英国のEU離脱に伴ったリスク回避の動きで、1年8ヶ月振りに日経平均株価は15,000円を割り込みましたが、政府・日銀が追加の景気対策や金融緩和に動くとの期待感などで15,000円半ば迄戻しました。中国経済は引き続き減速基調であります。ユ-ロ圏景気の回復ペースが緩慢であり、英国民の投票を受けて下振れリスクが増大しています。6月の金融市場は上下を繰り返しました。

世界経済の先行き不透明感を背景に、安全資産とされる金は買われました。そして、英国のEU離脱ショックを受け金融市場が荒れる中、逃避買いで金価格は1,300ドルを突破し、1年10ヶ月に振りに高値を更新しました。銀価格も金に追随した動きとなり、18ドルを突破して、高値を更新しました。プラチナはディ-ゼル車の主力市場である欧州経済の懸念から売られる動きがありましたが、南アの供給面の先行き不透明感などが意識され、1,000ドルを超えました。ガソリン車の排ガス触媒を中心とする産業用需要の多いパラジウムは、リサイクル品の供給増加が需給緩和の要因になりましたが、世界的な環境規制の強化で需要拡大を見込む声が多く、600ドル近辺迄上昇しました。

 

原油市場では、米原油在庫の減少、中国の原油輸入が旺盛で世界的に需要増加予想が強まりました。ナイジェリアでの供給懸念も買い材料となり、WTI原油は約11ケ月振りに一時51ドルを突破しました。しかし、米国内のリグ稼動数の増加やOPECによる生産目標調整の先送りが弱気材料となる局面もありました。その後、英国EU離脱問題で欧州経済が混乱し、需要が落ち込むとの懸念が投資家に広がり、原油は大きく売り込まれました。月末には、ノルウエ-石油・ガス業界の労働者ストを懸念した買いなども入り、原油価格は若干回復しました。

 

シカゴ穀物では、南米産地の天候不順による減産懸念により、当初コーンは買われました。しかし、米国の主要産地で生育に適した天気が予想されると売られる展開になりました。大豆は南米産地の減産観測が強まり、最大の消費国である中国が米国産の買い付けを増やすとの予想があり、米国産の需要が増加するとの見方から11ドルを突破して、ほぼ2年振りの高値圏にあります。輸出市場での需給が逼迫するとの思惑から投機筋が一段と買い姿勢を強めています。米中西部では育成期に入り、産地での降雨の見通しで、作柄悪化懸念が後退し、売られる局面もありました。

 

PDFレポート グローバル株式・商品市場の動向(2016年6月)PDF

2016年7月4日

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ

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