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グローバル株式・商品市場動向2016年12月

米国株

米労働市場:「過去10年で最も力強い」

グローバル株式市場の動向

米雇用統計が堅調であり、消費者信頼感指数や住宅価格指数も好調で、12月の株式市場を支えました。加えてトランプ次期大統領の減税やインフラ投資予想、金融規制緩和によるインフレ上昇期待と金利上昇観測が広がりました。ダウ平均株価が月を通して19,000ドル台の高値圏で推移し、節目となる2万ドルの大台に近づきました。又、ダウ平均株価だけでなく、S&Pやナスダックといった主要株式指数がいずれも過去最高値を更新しました。第3四半期の米GDPが上方修正され、消費支出の拡大と相まって、米景気の先行きに期待感が強まりました。FRBが0.25%の利上げを決定し、来年の利上げ回数を2回から3回に引き上げることを示唆しました。FRBのイエレン議長は、米国の労働市場は過去およそ10年で最も力強いとの見解を示し、賃金が上昇する可能性が高いと指摘しました。日本株式市場では、10ヶ月振りに118円台まで円安が加速したことで輸出関連株が買われ、投資家のリスク嗜好が強まりました。日経平均株価は19,500円台近辺迄上昇し、年初来高値を更新しました。中国経済は引き続き減速しており、方向感のない展開になっています。ユ-ロ圏景気は、緩やかな回復が持続していますが、内需減速を背景に回復ペ-スが鈍化すると見られています。 

金市場の動向

対ユ-ロでのドル高進行に伴う割高感や、FRBの利上げ予想で、金利のつかない金市場から投機資金が流出するとの思惑が売りを誘い、金価格は1,200ドルを大きく割り込み10ヶ月振りの安値をつけました。イタリアの改憲を問う国民投票が否決されたことも影響し、リスク回避の金買いが減少しました。銀価格も金に追随した動きとなり、16ドル台を割り込みました。プラチナは、供給不足の懸念が後退し、軟調に推移し、一時900ドルを割り込みました。パラジウムは、11月に急速に相場を上げましたが、高値と判断したファンドなどが利益確定の売りを進める中で、金の値下がりが拍車をかけ700ドルを割り込みました。

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原油市場の動向

IEAが世界の供給過剰は来年上半期に解消される可能性があると発表し、又、今年の石油需要の伸びを上方修正したことなどにより、需給の引き締まりが改めて意識され、当初、原油先物市場で原油は買われました。しかし、11月のOPEC産油量は過去最高値を記録しており、イラク産原油の輸出が増加し、ロシアの産油量も高水準に達した上に、EIA在庫統計での石油製品の在庫増加や米国シェ-ルオイルの増産予想が売りを誘い、WTI原油は50ドルを割り込みました。その後、主要産油国による15年ぶりの協調減産履行への期待を追い風に相場は大きく持ち直しました。原油価格は1年半ぶりの高値圏で推移し、WTI原油は一時54ドル台まで上昇しました。

農産物市場の動向

シカゴ穀物では、米農務省がコーンの期末在庫を下方修正しました。又、エタノ-ル向けの堅調な需要予想により買われる動きがありました。一方、南米産地では順調に作付けが進み、供給面での不安が少なくなったことが弱気材料となり、3.5ドル近辺の安値水準で推移しています。大豆は、南米で生育に適した天候の予想や大豆油の下落が売り材料になり、10ドルを割り込みました。中国が通貨安に備えて大豆の買い付けを増やすとの見方から、買われる動きもありましたが、上昇幅は限定的でした。

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