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トランプ米大統領 初の施政方針演説

トランプ米大統領

1兆ドルのインフラ投資、財源は官民で

就任後初の施政方針演説

トランプ米大統領は28日東部時間午後9時10分頃(日本時間3月1日午前11時10分頃)、議会上下両院合同会議で、大統領就任後初めてとなる施政方針演説をおこなった。インフラ投資に1兆ドルと具体的な金額が示され、議会へ協力を求めた。また、移民制度改革、ヘルスケア政策、法人税減税、中間層への減税についても触れたが、今までの大統領令や公約の趣旨を説明、強調する内容となり、具体的な内容は示されなかった。
主なポイント

  • 1兆ドルのインフラ投資をおこない、財源は官民で調達する
  • 石炭産業を脅かす規制を撤廃し、キーストンパイプライン、ノースダコタパイプラインの建設をすすめる
  • 雇用拡大・賃金改善のため、移民制度の改革が必要
  • 米軍の再建のために、国防費を増額する
  • 米国は同盟国、NATOを支援していくが、ただコストについては各国は義務を果たす必要がある
  • オバマケアの廃止と改革をおこなう、希望する保険に自由に入れるものにする必要がある
  • 法人税減税、中間層向けの大幅な税負担軽減をおこなう
  • 医薬品の値下げをしなければならない

演説後の反応

CNNの調査によると、米国では演説前では58%が米国が良い方向に向かうとしていたが、演説後には69%に拡大した。米国のCNN視聴者は78%は何かしらのプラスの評価を与えた。トランプ大統領は、直近では米メディアの世論調査が40%台(ウォールストリートジャーナル、43%)であったことを踏まえると、かなりの高評価を得ることができたようだ。ただ、移民政策について触れた際には、一部ブーイングがあったことや演説終了後、民主党議員はすぐに退席したこともあり、一部メディアでは、議会でも分断が深まっているとの指摘もあった。

株式、為替、コモディティ市場の反応

メキシコペソが対ドルでやや買われ、ドル円は一時円高に振れ、日経平均先物も下落したが、演説が終わると開始前とほぼ変わらない水準まで戻した。コモディティ市場では、COMEX銅先物がインフラ投資へ期待から上昇し、演説後も戻していない。株式市場では、トランスカナダ(TRP)、米インフラ投資関連株、米軍需関連株、米ヘルスケア株、コモディティ市場ではCOMEX銅先物などに注目が集まる。

スピーチ開始時から終了後まで値動き
ペソドル20.1083⇒20.0934
COMEX銅2.715ドル⇒2.737ドル
ドル円113.01⇒113.04
日経平均先物19362⇒19348

関連株式銘柄
米インフラ投資関連株:太平洋セメント、三菱マテリアル、コマツ、日立建機、キャタピラーなど。米軍需関連株:ロッキード、ボーイング、ユナイテッドテクノロジーズ、ハネウェルインターナショナルなど。米ヘルスケア株:ファイザー、メルク、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ユナイテッドヘルス、ギリアド・サイエンシズ、アムジェン、ブリストル・マイヤーズ・スクイブなど。

トランプのオバマケア廃止と米国ヘルスケアセクターの見通し

「キーストーンパイプライン」に関する米大統領令によりトランスカナダ上昇

銅価格見通し

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ 2017年3月1日


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