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ヘルスケア法案、米下院での採決中止

オバマケアのウェブサイト、ヘルスケア法案

医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案の採決中止

トランプ政権のオバマ前政権の医療保険制度改革法(オバマケア)を改廃するヘルスケア法案の採決が24日東部時間午後3時30分頃、米下院本会議でおこなわれる予定であったが、東部時間午後3時40分頃、採決が中止となった。

共和党下院保守派グループThe Freedom Caucusや穏健派議員が主に反対していたことから、昨日から採決が延期されていた。本日、東部時間午後3時頃、ポールライアン下院議長は、成立に必要な賛成票が集まらない見通しであることを伝えたところ、トランプ大統領は、採決を中止するよう指示したとみられる。

採決の中止が発表された後に開かれた記者会見では、ライアン下院議長は「支持がわずかに可決に届かなかった、オバマケアは引き続き我が国の法律だ」とした。

米下院は共和党が237議席、野党・民主党が193議席を占めており、法案の可決には、216人の賛成票が必要であった。ヘルスケア法案については、民主党全員が反対に回ることが決まっていたため、共和党議員21人を上回る反対で否決となる計算であった。CNNの調査によると、本日午前中時点で、下院民主党議員は全員反対、共和党議員は27人は反対、3人以上は反対の意向を表明していたため、本日の可決は難しいとみられていた。

昨日(23日)、トランプ大統領とライアン下院議長らは、共和党下院保守派グループThe Freedom Caucusの幹部議員と会合をおこない、保険料が高い要因とされている「エッセンシャル・ヘルス・ベネフィット(Essential Health Benefits)」と呼ばれる基本給付パッケージ(マタニティケア、メンタルヘルスケアなど)を廃止する修正案を提出し、支持を働きかけていた。また、トランプ大統領は、本日も反対を表明している議員らに個別に直接電話をするなど、最後まで説得作業を続けていた。

ヘルスケア案の採決が難航すると、米トランプ政権の減税を含めた経済政策が後ずれになる可能性が高いとみられていた。ただ、中止発表後の記者会見でライアン下院議長は、「税制改革は難しくなるが、不可能ではない」とした。また、本日、ムニューチン米財務長官は「包括的な税制改革を8月の議会閉会前に実施できるよう努力」と発言したことなどを考慮すると、トランプ大統領は「ヘルスケア案が成立しなければ、税制改革はなし」としていた従来の方針を変更する可能性もある。

ただ、トランプ大統領は、選挙期間中から、オバマケアの「迅速な廃止」と「改革」を目指すことを公約としていたため、今後、同政権の政策運営能力に懐疑的な見方が広がる恐れもある。 

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