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米軍、シリアのシャイラット空軍基地を巡航ミサイル「トマホーク」で攻撃

シリア,シリア攻撃

米軍、シリアのシャイラット空軍基地を59発の巡航ミサイル「トマホーク」で攻撃

米軍は6日米国東部時間午後8時45分頃(日本時間7日午前9時45分頃)、シリアのホムス近郊のシャイラット空軍基地を標的に巡航ミサイル「トマホーク」を発射し、アサド政権への軍事攻撃をおこなった。

米NBCニュースによると、少なくとも巡航ミサイル59発が撃ち込まれた。

米CNNによると、攻撃目標は、アサド政権が化学兵器攻撃に使用したシリアのシャイラット(Shayrat)空軍基地の滑走路、航空機、給油ポイントとみられる。また、攻撃目標にはサリンが保管されていた可能性が高いとされていた場所も含まれていると報じられた。

トランプ米大統領は、中国首相との会談のため滞在中のフロリダから会見をおこない、シリアへの攻撃はトランプ大統領が直接命じたもので、化学兵器攻撃で多くの子供を含めた多数の死傷者が出たことを受けた対抗措置だとした。

これまで米国は、過激派組織「イスラム国」(ISIS)などテロ組織の掃討作戦で、アサド政権に対する攻撃は今回のミサイル攻撃が初めてとなる。

米国防総省は、攻撃目標となったシリアのShayrat空軍施設への攻撃の際、同施設付近のロシア軍への被害を避けるため、攻撃をロシアへ事前通告をおこなったと、米CNNは報じた。

また、米政府は、攻撃を再びおこなうかまだ不明としている。

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ミサイル攻撃直後の金融市場、コモディティ市場への影響

米軍のミサイル攻撃から約60分のマーケットの反応は以下の通り。

NY金は、1253ドル付近から1271.6ドル付近まで上昇。NY銀は18.225付近から18.489まで上昇。プラチナは959.3ドル付近から971.0付近まで上昇。パラジウムは803.89付近から809.25まで上昇

WTI原油は、51.68ドル付近から52.94ドルまで上昇。

ドル円は、110.93付近から110.13付近まで下落。

日経平均株価は、18769付近から18528付近まで下落。

米10年債利回りは、2.348付近から2.287付近まで低下。

米S&P500種株価指数先物は、2356付近から2337.50付近まで下落。

攻撃後の各国の反応(*4/7 15:07 更新)

ロシアプーチン大統領は、「米国のミサイル攻撃は、国家主権を侵害するもの、国際法違反」と非難。また同氏は、「今後、同国と米国の関係は著しく損なわれる」とした。

イランも米国の一方的な行動を強く非難。同国外務省報道官は「このような行動は状況を複雑にし、逆にシリアのテロリストを強化することに繋がる」とした。

イスラエルは、米国の「強いメッセージ」を支持。また、英国、オーストラリアも支持を表明した。

攻撃後の情勢(**4/9 15:00 更新)

複数メディアによると、シリア軍は、米軍の攻撃から24時間以内に、攻撃を受けたホムス県シャイラット空軍基地の運用を開始し、戦闘機2機が同基地滑走路が離陸した。シリアは、爆撃直後は同基地は「かなりの被害が出た」としていたが、急いで修復し、部分的に運用を開始したと報じられた。

米CNNによると、7日金曜日には、米軍の攻撃の理由となり、4日に化学兵器攻撃を受けたハーン・シャイフーン(Khan Shaykhun)が再び空爆を受けた。4日の化学兵器攻撃による被害は子供31人を含む87人が死亡したされていたが、今回の空爆による被害は不明。

7日午前、日本時間の8日未明に、国連安保理緊急会合が開かれ、米国ヘイリー国連大使は、米国のシリア攻撃について「さらなる行動をとる準備もしているが、その必要がなくなることを望む」と発言した。一方で、ロシアサフロンコフ国連次席大使は、米国のミサイル攻撃の根拠となった4日火曜日のハーン・シャイフーンの空爆で化学兵器が使用された証拠が示されていないことを指摘した。

アルアラビーヤによると、9日、シリア北西部イドリブ県(Idlib province)がロシア軍とおもわれる爆撃機により空爆をうけた。この攻撃により子供8人を含む約18人の民間人が死亡したと伝えられた。

(2017/4/7 12:10)
(*更新 2017/4/7 15:07)
(**更新 2017/4/9 15:00)

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