マーケット

グローバル株式・商品市場動向2017年3月

マーケット動向

米FRB予想通り利上げ決定も、トランプ政権に先行き不透明感

グローバル株式市場の動向

3月の米国株式市場では、米株価は月を通して⾼水準で推移しました。ダウ平均株価は21,000ドルを超え、史上最⾼値を更新しました。S&P500やナスダックといった主要株式指数も共に過去最⾼値を更新しました。底堅い米雇用統計は労働市場の順調な改善を示しております。又、好調な経済指標の発表が重なったことを背景に、米経済のファンダメンタルズが力強さを増していることも明らかになりました。FRBは想定通り、3月15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、昨年12月以来となる追加利上げを決めましたが、将来の利上げペ-スに関する見通しは、「緩やか」に留まると示唆したことで、市場の一部にあった金融引き締め加速に対する懸念が和らぎました。しかし、税制改革やインフラ投資といった市場が求める政策に対するトランプ新政権の実行能力に懐疑的な見方が強まり、米国株に売り圧力が⾼まる局面もありました。日本株式市場では、円相場がやや円⾼に振れたことで、企業の輸出採算悪化が懸念されました。そして、リスク回避の売りが先行し、日経平均株価は19,000円台を割り込みました。中国経済は引き続き減速しており、景気の基調が弱いと考えられています。米新政権の今後の対中貿易政策が注目されています。ユ-ロ圏では、政治的不透明感などのリスク要因はありますが、個人消費や、輸出を支えに安定した経済成長が続くと考えられています。

コモディティ市場の動向

金市場の動向

金市場では、当初、FRBによる3月利上げが意識されたことで、金利のつかない金から資金が流出するとの見方が売りを誘いました。しかし、米新政権の政策運営に対する懐疑的な見方が広がる中、投資家のリスク回避姿勢がやや強まると、逃避買いが優勢になりました。加えて、米利上げペースの加速に対する懸念が後退したことも買い材料となり、金価格は月初の水準迄回復しました。銀価格も金に追随した動きとなり、18ドル台を回復しました。プラチナは、金価格に連られて買われる動きもありましたが、欧州で主力のディ-ゼル車用の触媒が減るとの観測を手掛かりに売りが優勢となり、1,000ドルを割り込みました。パラジウムは、米国や中国の好調な自動車販売が意識され、一時800ドルを超えて、およそ1年11ヵ月振りの⾼値を記録しました。

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原油市場の動向

原油市場では、米原油在庫の大幅な積み増しや、シェ-ルオイル増産計画に対する警戒感などを背景とした売りが続き、WTI原油先物は3ヵ月半振りに50ドル台を割り込みました。米国内での生産拡大がOPEC主導の協調減産効果を相殺するのではないかとの懸念が根強くあります。月末には、リビア西部での油田封鎖に伴う供給混乱や、OPECの協調減産が延長されるとの報道に、原油先物が買われる動きがあり、WTI原油先物は再び50ドル台を回復しました。

農産物市場の動向

米新政権がバイオエタノ-ルの需要拡大につながる政策を導入するとの思惑からシカゴ穀物のコーンが買われる動きがありました。しかし、ブラジルで過去最⾼の生産が見込まれるなど、南米の豊作観測により、全体的に弱く推移しました。3月31日に米農務省(USDA)が作付意向面積を発表しましたが、米国産コーンは二年ぶりの減反となる見込みで、コーン先物には買いがはいりましたが上昇幅は限定的でした。大豆は、主産地である米国と南米で豊作となり、供給過剰が改めて意識されたことが圧迫、ファンドなど投機筋の売りが加速しました。大豆価格は10ドルを割り込み、約5月半振りの安値をつけました。作付面積は過去最⾼となる見込みです。

マーケット動向


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