マーケット

グローバル株式・商品市場動向2017年4月

金、銀

米企業決算が進む中、シリア、北朝鮮を巡り地政学リスクへの意識高まる

グローバル株式市場の動向

4月の米国株式市場では、米株価は月を通して⾼値で推移し、ダウ平均株価は2万ドル以上を維持しました。2月の米貿易収支では赤字額が市場予想以上に縮小し、製造業新規受注は3ヵ月連続で増加しました。又、底堅い米雇用統計を受けて、米国株は買われました。しかし、3月の米自動車販売が低調で、今後の消費動向を巡り懸念が⾼まる局面もありました。4月5日に公表されたFOMC議事録では、今年後半にバランスシ-ト政策が見直される可能性が示されており、米株式市場では売り圧力が⾼まる場面もありました。また、米軍が6日、シリアのシャイラット空軍基地を標的に巡航ミサイルを発射し、アサド政権への軍事攻撃をおこなったことで、リスクオフに動く場面もあった。月末には、米企業の四半期決算が概ね堅調であることが好感されました。そして、フランス大統領選の第一回投票の結果から、同国のEU離脱のリスクが後退したと受け止められ、投資家心理が改善しました。企業決算の面では引き続き好材料が出たものの、トランプ政権の政策実行力に対する懸念があり、不透明感が株式相場の重荷となりました。日本株式市場では、米株⾼や円⾼一服を背景にリスクオンの動きが強まり、日経平均株価が19,000円台を回復しました。中国では固定資産投資と輸出が下げ止まり、景気減速が小休止したとみられています。米新政権の今後の対中貿易政策が注目されています。ユ-ロ圏景気は、政治的不透明感などのリスク要因はありますが、緩和的な金融政策とやや拡張的な財政政策に支えられた個人消費主導の成長が株式相場を下支えしました。

コモディティ市場の動向

金市場の動向

金市場では、米製造業景況感の悪化、北朝鮮情勢の緊迫化、米軍のシリア攻撃などを背景に、投資家のリスク回避姿勢が強まり、逃避買いが優勢になりました。加えて、米トランプ大統領が4月12日に低金利政策が「望ましい」と言及し、金の支援材料となりました。また米ドルが対ユ-ロで下落し、ドル建ての金に割安感が生じ、金価格は一時1,300ドルの大台を目前にしました。銀価格も金に追随した動きとなり、一時18ドル台を回復しましたが、その後下落しました。中国をはじめとする新興国経済の減速懸念などで、工業用途が多いプラチナは売られやすくなり、1,000ドルを割り込んでいます。パラジウムは、米国景気拡大観測が意識されて強く推移し、800ドルを超えて、2年振りの⾼値を記録しました。

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原油市場の動向

原油市場では、OPEC加盟、非加盟国による協調減産の延長が期待される一方、中国を中心としたアジアの旺盛な需要が確認され、需給不均衡解消への期待が⾼まり、原油は買われる動きがありました。又、欧米主要国などでは夏のドライブシ-ズンを控えてガソリン需要が拡大するとの見通しが広がりました。米軍によるシリア攻撃をきっかけとして地政学リスクの⾼まりも強材料となりました。しかし、その後、米原油在庫の⾼止まりで供給過剰が改めて意識されました。加えて、米国内での増産懸念が根強く、原油は売られる局面になりました。更に、リビアの主要油田の生産再開や米ガソリン在庫の過剰感などを背景にWTI原油先物は50ドル台を割り込みました。

農産物市場の動向

シカゴ穀物のコーンでは、米農務省の作付面積の見通しが市場予想を下回ったことで買われる動きがありました。又、主産地の米国で降雨が続き、作付けが遅れるとの見方が広がりました。しかし、トランプ大統領の政策実行力に一部疑念が⾼まり、ファンドなど投機筋が穀物市場から資金引き揚げに動いた為、全体的には軟調に推移しました。大豆は、主産地である米国と南米で記録的な豊作となり、世界的な増産見込みで供給過剰が改めて意識されたことで売りが加速し、大豆価格は10ドルを割り込み、約5月半振りの安値圏で推移しています。

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