マーケット

グローバル株式・商品市場動向2017年5月

フランス

フランス大統領選挙でマクロン氏勝利で、政治リスク後退

グローバル株式市場の動向

5 月、米国株は月を通して⾼値水準で推移し、ダウ平均株価は 21,000 ドルを越えました。4 月の米雇用統計で雇用者数が急増し、失業率も約 10 年振りの水準に低下しました。また、予想以上に好調な米企業業績や仏大統領選に於けるマクロン候補勝利を受け、投資家の先行きに対する自信が強まりました。米国株には割⾼感も出ていますが、トランプ政権の減税実施期待が相場を支えています。一方、3 月の米個人消費支出(PCE)物価指数が 2001 年以来のマイナスを記録、更に 4 月の米 ISM 製造業景況指数は昨年 12 月以来の低水準となるなど、弱い経済指標が発表されました。加えて、4 月の米自動車販売台数が軟調となったことを受け、個人消費への不安が広まり、米国株が売られる局面もありました。しかし、トランプ政権の予算教書がインフラ投資や国防費を増額する一方で社会保障費を削減するなど、概ね予想通りの内容で、安心感が広がりました。米 FRB が公表した 5 月の FOMC 記事録では、利上げの基本路線が確認され、その背景として米経済の強さがあると受け止められました。日本株式市場では、米株⾼などの影響を受け、日経平均株価が一時 2 万円近辺まで上昇しましたが、やや円⾼に振れたことで、19,600 円台に下落しました。中国経済は引き続き減速していますが、減速の度合いは緩やかなものに留まっていると考えられています。ユ-ロ圏景気は、政治的不透明感などのリスク要因はありますが、堅調な景気回復が今後も続くと見られています。

コモディティ市場の動向

金市場の動向

米 FRB による 6 月の利上げ観測や仏大統領選の結果等を受けて、リスクオンの動きが強まり、当初金価格は下落しました。しかしその後、北朝鮮情勢の緊迫化に加え、トランプ政権の政権運営への懸念も台頭し、逃避買いが優勢になりました。米 FOMC 議事要旨を受け、米金融政策の正常化は緩やかなペ-スに留まるとの見方が広まり、金市場への資金流入が続くとの安心感が買いを誘いました。銀価格も金に追随した動きとなり、一時 16ドル台迄下落しましたが、その後 17 ドル台を回復しました。欧州でディ-ゼル車販売が減少を続ける中、新車の認証制度を厳格化する改正案が提出されたことなどが弱気材料となり、プラチナはやや軟調に推移しました。パラジウムは、米国の自動車販売が伸び悩むなど、排ガス触媒としての需要は勢いに欠けましたが、比較的堅調に推
移しました。

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原油市場の動向

原油市場では、米国内の供給過剰懸念や米中の低調な製造業景況指数を受け、世界的な需給不均衡の懸念が再燃し、原油先物は売られました。米国の原油在庫とガソリンをはじめとする石油製品在庫の多さが市場心理を悪化させ、WTI 原油先物は 50 ドル台を割り込み、ほぼ半年振りの安値を記録しました。しかし、その後、
OPEC 加盟・非加盟国による協調減産延長への期待や、米景気改善に伴うエネルギ-需要の増加期待などにより、原油が買われる動きがありました。月末には、協調減産延長の合意内容に対する失望売りが台頭し、原油価格は再び下落しました。

農産物市場の動向

シカゴ穀物のコーンでは、主産地の米国の作付けや生育が降雨や低温などにより遅れると懸念され、買われる動きがありました。その一方で、産地の天候回復観測が弱気材料となっており、全体的にレンジの動きとなりました。大豆は、米国の作付け面積が今年は過去最⾼になり、米期末在庫も⾼水準になると見込まれ、上値の重い展開が続いています。更に南米産の予想生産量が 4 月の推定値から引き上げられ、世界的な供給過剰が懸念され、投機筋が売りを脹らませ、大豆先物価格は約 1 年振りの安値圏で推移しています。

マーケット動向


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