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原油先物は下落、サウジファリハ氏「需給の均衡化には、時間が必要」、価格下落への対応はなし(19日)

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原油先物は下落、サウジファリハ氏「需給の均衡化には、時間が必要」、価格下落への対応はなし

[6/19 ニューヨーク終値]

WTI8月限 44.43ドル/バレル 前日比 -0.54(-1.20%)H 45.28 L 44.32

原油先物相場は、サウジのファリハエネルギー相が、原油価格の下落に対し、とくに行動をとる準備がないことが伝わったことで、リビア生産量などの回復により、OPECの減産順守率がさらに低下することへの警戒から、売りが優勢となった。中国政府が独立系製油所(ティーポット)へ原油輸入枠を付与したことが報じられたことで、一時買われる場面もあったが、中国の独立系製油所は、変わらず石油製品輸出が認められていないことなどから、上値が重く売り戻された。

サウジアラビアのファリハエネルギー相は、現地メディアに対し、「市場のファンダメンタルズは、正しい方向に向かっているが、需給の均衡化には、時間が必要」と話した。原油価格の低下をうけて、OPECの臨時総会の招集など、とくに行動をとる準備がないことが伝わったことで、原油相場の売り材料となった。また、ファリハ氏は「リビアの生産量が、本来の水準まで回復することを期待している」と述べ、リビアの生産量が急増していることについても、変わらず支持する考えを示した。リビアは、OPEC加盟国と非加盟の産油国の減産合意から免除されており、生産量が急速に回復していることが、OPECの減産順守次率の低下につながっているが、ファリハ氏は、変わらず支持する考えを示した。

アラブ首長国連邦のエネルギー相は、「11月の(OPEC)総会まで、臨時総会は必要ないと考えている」と話したことも、原油相場の売り材料となった。また、同氏は、「市場は時間を必要としている、石油需要は、第3四半期の休暇シーズンには増加するであろう」と、原油需給の改善に楽観的な見方を示した。

中国政府は、小規模の独立系製油所(ティーポット)と一部、国有の製油所に、追加で2292万トンの原油輸入枠を付与したことが報じられた。今年1月に認められた6881万トンと合わせて、中国の独立系製油所に認められた17年の原油輸入枠は合計9173万トン(183万バレル/日)となり、16年の8760万トンを上回った。中国の原油輸入枠が前年比で拡大したことは、評価できる内容ではあるが、独立系製油所は、輸入枠のシェアが前年と比べ17%減少したことや、今年は、石油製品の輸出枠が認められていないため、原油輸入量の伸びは限定的となるとの見方が優勢となり、原油相場の売り材料となった。

JODI(Joint Organisations Data Initiative)が本日公表したデータでは、サウジアラビアの4月の原油供給量は前月比4.6万バレル増994.6万バレルとなった。ただ、国内の原油処理量が前月比39万バレル増の265.1万バレル、発電用原油(生焚原油)消費量が前月比11.6万バレル増の42.1万バレルと好調であったため、原油輸出量は、前月比22.6万バレル減の700.6万バレル/日となった。サウジの供給量は、OPEC月報の3.3万バレル増の数字を上回っているものの、輸出が減少していることもあり、原油相場への影響はみられなかった。JODIのデータは、各国政府が提供する需給データ(生産、輸出入、需要、在庫)を月次ベースで収集したもので、市場関係者の間で、需要や輸出データなどが注目されている。

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