マーケット

グローバル株式・商品市場動向2017年6月

欧州各国の国旗

ユーロ圏、カナダ、英国、ノルウェーの金融引き締め観測高まる

グローバル株式市場の動向

6月の米国株式市場では、米株価は月を通して高値水準で推移しました。ダウ平均株価は一時21,500ドルを越え、過去最高値を更新しました。S&P500やナスダックといった主要株式指数も共に過去最高値を更新しました。米FRBはFOMC後の声明で景気拡大持続と労働市場の強さを指摘し、追加利上げに踏み切りました。しかし、5月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回ると、FRBが下期の金融引き締めに一段と慎重になるとの見方が浮上しました。5月の米CPIは予想に反して前月比で下落し、加えて米小売売上高は1年4ヵ月振りの大幅な落ち込みを記録したこと等により、米経済成長に対する慎重な見方が強まりました。更に、5月の耐久財受注が低調だったことで、軟調な米経済指標と低インフレが改めて意識されました。日本株式市場では、米株高や円安などを好感し、輸出関連株を中心に買われ、日経平均株価が2万円台を回復しました。中国経済は引き続き減速していますが、景気に一部持ち直しの動きもあると見られています。ユ-ロ圏景気は、政治的不透明感などのリスク要因はありますが、6月のユ-ロ圏PMIは高水準を維持しており、堅調な景気回復が今後も続くと考えられています。 

コモディティ市場の動向

金市場の動向

金市場では、米雇用統計が弱めの内容だったことに加えて、中東や北朝鮮をめぐる地政学的リスクの他、紆余曲折が予想される英国のEU離脱交渉など、政治的な先行き不透明感の強まりによる逃避買いが優勢になりました。そして金価格は1,300ドル近く迄上昇し、7ヵ月振りの高値を付けました。しかしその後、米国以外の各国中央銀行(ユーロ圏、カナダ、英国、ノルウェー)が金融政策の引き締めに動く可能性が意識され、金には売り圧力がかかり、金価格は1,250ドル台を割り込みました。銀価格も金に追随した動きとなり、一時17ドル台を回復しましたが、その後16ドル台迄下落しました。欧州でのディ-ゼル車需要の不透明感から排ガス触媒としての用途が先細りになるとの思惑が弱気材料となり、プラチナはやや軟調に推移しました。パラジウムは、主産地ロシアからの供給減少の思惑から投機筋の資金が流れ込み、一時900ドル近辺迄買われ比較的堅調に推移しました。

スポンサーリンク

原油市場の動向

原油市場では、産油国間の足並みの乱れがOPEC主導の協調減産の動きに悪影響が及ぼすのではないかとの懸念が広がりました。また米国内の供給過剰懸念や同国の原油・石油製品の在庫増加が明らかになり、原油は売られる展開になりました。WTI原油先物は43ドルを割り込み、昨年8月以来の安値を記録しました。ナイジェリアやリビアなどで供給拡大の動きが伝えられる中、世界的な需給不均衡に対する懸念は強く、これの是正には時間がかかるとの見方が根強くあります。月末にはEIA在庫統計で米国内のガソリン在庫及び原油生産量が減少したことで買いが入り、WTI原油先物は46ドル台を回復しました。

農産物市場の動向

シカゴ穀物のコーンでは、主要産地の米国中西部で高温少雨が続いたことで買われ、約4ヵ月振りの高値を付けました。その後、降雨で作柄悪化懸念が後退し、価格は下落しましたが、月末には月初の水準まで戻りました。6月30日の米農務省報告が弱気のサプライズとなりましたが、市場では数字に対して様々な見方があり、価格は乱高下しております。大豆は過剰感が強かったところに、米農務省の報告内容は大豆単独で見れば強気と取れる内容でしたが、コーンの乱高下につられている状態です。

マーケット動向


最新市況ニュース

アースエレメンツ・アドバイザーズ/リサーチ

 

スポンサーリンク

本サイトに掲載のすべての情報はあくまでも情報提供を目的としており、取引や投資に関する判断は利用者ご自身の判断でなさるようお願いいたします。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社及び本情報提供者は一切の責任を負いませんので予めご了承ください。