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原油相場は続伸、API、EIA在庫統計で原油在庫減少を好感も米原油生産量増加で上値重い(12日)

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原油先物は続伸、API、EIA在庫統計で原油在庫減少を好感も米原油生産量増加で上値重い

[7/12 ニューヨーク終値]

WTI8月限 45.49ドル/バレル 前日比 +0.45(+1.00%)H 46.48 L 45.11

原油先物相場は、前日のAPI在庫統計で原油在庫が大幅減少したことで、アジア時間から堅調な値動きとなったが、ニューヨーク時間でEIA週間石油在庫統計が発表されると、売買が交錯する中、米原油生産量の増加を警戒する売りが優勢となり、上昇幅は縮小した。OPEC月報は、減産順守率が100%を下回るなどベアな内容となり相場の重荷となったが、ナイジェリアが原油生産量に上限を設けることを支持すると発言したことが支えとなった。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が本日発表したEIA週間石油在庫統計では、原油在庫とガソリン在庫が市場予想を上回り減少した。原油輸入の減少と、好調なガソリン需要により、前週に続き、原油在庫とガソリン在庫が市場予想を上回り減少したことは好感された。ただ、原油生産量が前週に続き増加したことで、米シェール生産拡大への警戒が高まり、売りが優勢となった。

石油輸出国機構(OPEC)が発表した月次報告では、新加盟の赤道ギニアを含むOPEC14カ国の6月の原油生産量は、リビア、ナイジェリア、アンゴラ、イラク、サウジなどが増産したことで、前月比39.4万バレル増の3261.1万バレル/日となった。リビアは前月比12.7万バレル増、ナイジェリアは前月比96.7万バレル増となり、両国の生産が急速に伸びたことが影響した。サウジの生産量も、前月比5.1万バレル増の995万バレル/日となった。減産義務を負うOPEC11カ国の原油生産量は、2985.6万バレル/日となり、減産順守率は96%となった。また、18年のOPEC加盟国に対する原油需要は、17年比で6万バレル減少し、3220万バレル/日となるとの見通しを示した。減産順守率が100%を下回ったことや、18年の原油需要が減少するとの見通しが示されたことは、原油相場の重荷となった。

ナイジェリアのカチク石油資源相が、同国の原油生産量に上限を設けることを支持する意向であると発言したことが報じられた。ただ、カクチ氏は、上限の導入開始時期については、「同国の原油生産が、安定し予測可能な状態となったとき」と話した。ナイジェリアの原油生産量は、現在約170万バレル/日まで急速に回復していることから、今月24日にサンクトペテルブルクで開催されるOPECのJMMC会合でリビアとともに上限を設ける措置が協議されることが見込まれている。リビアが生産量の上限設定に難色を示す中、ナイジェリアが支持する意向を示したことは、原油相場の支えとなった。ただ、カクチ氏本人は、今月のJMMC会合へ、日程上参加できないことも報じられたことから、今月の会合では、追加措置の合意などの重要決定はおこなわれないとの見方も浮上した。

OPECは、JMMC会合に先立ち、今月17日に臨時総会を開催することが伝えられた。ただ、エネルギー相らは参加せず、実務者のみの会合となると伝えられていることから、技術的な協議のみにとどまるとみられている。

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