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グローバル株式・商品市場動向2017年7月

米ウォールストリート、タカ

米FOMC、バランスシート縮小「比較的早期に」

グローバル株式市場の動向

7月の米国株式市場では、米株価は月を通して高値で推移しました。ダウ平均株価は21,900ドル近辺迄上昇し、過去最高値を更新しました。S&P500やナスダックといった主要株式指数も過去最高値を更新しました。6月のISM米製造業景況指数が約3年振りの高水準となる中、リスクオンの動きが強まりました。堅調な米雇用統計を手掛かりに、健全な米経済が確認され、投資家心理が改善しました。第2四半期の米GDP速報値は市場予想とほぼ一致し、高い伸び率となりました。しかし、6月の米CPIが低調だったことに加え、米小売売上高が予想外に減少しました。更に、トランプ政権の政策運営に対する懸念が払拭されていないこともあり、米株が売られる動きもありました。FRBは25日から26日に開催したFOMCで金利を据え置くと共に、低インフレに対する警戒感を示しながらも、会合後に公表した声明で、バランスシ-トの縮小に「比較的早期」に着手する考えを示しました。日本株式市場では、円高に振れたことで、企業の輸出採算悪化が懸念され、売りが先行し、日経平均株価は2万円台を割り込みました。中国経済は景気に一部持ち直しの動きもありますが、金融規制の強化を背景に、年後半には再び減速すると見られています。ユ-ロ圏景気は、堅調な個人消費に投資と輸出の回復が加わり、景気拡大ペースが加速しています。

コモディティ市場の動向

金市場の動向

金市場では、堅調な米雇用統計や米長期金利の上昇を背景に、当初売られる動きがありました。しかし、対ユ-ロでのドル安に伴う割安感から買われる動きに転じました。更にトランプ政権が掲げる経済政策の実現性に懐疑的な見方が広まり、逃避買いが優勢になりました。加えて、欧米など主要国で金融政策の正常化が始まるものの、ゆっくりとしたペースになるとの見方から、金市場への資金流入が続くと見込まれています。銀価格も金に追随した動きとなり、一時15ドル台迄下落しましたが、その後16ドル台後半迄回復しました。プラチナは、欧州でのディーゼル車需要の不透明感から排ガス触媒としての用途が先細りになるとの思惑が弱気材料となりましたが、主産地である南アフリカの政情不安が下値を支えています。産業用用途が多いパラジウムは、ドル安や米株高を背景に投機筋の資金が流れ込み、900ドル近辺迄買われ、比較的堅調に推移しました。

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原油市場の動向

原油市場では、産油国間の協調減産の足並み乱れにより、原油需給の改善が遅れるとの見方から売られました。しかし、その後米EIA在庫統計で原油及び石油製品在庫の大幅な取り崩しが明らかになった上、製油所の稼働率が改善しており、近い内に原油在庫の一段の減少が見込まれるのではないかとの期待が高まっています。更に、IEAが月報で2017年と2018年の世界石油需要が拡大するとの見通しを示したことが好感されました。サウジアラビアによる原油輸出の減少見通しに加え、OPEC主導の協調減産延長への期待を背景に、原油は買われ、WTI原油先物は2ヵ月振りに50ドルを上回りました。米政権によるベネズエラの石油業界への制裁検討も支援材料になりました。

農産物市場の動向

シカゴ穀物のコーンでは、主産地の米国中西部の高温乾燥状態が続き、作柄悪化懸念で買われていましたが、その後の降雨予報で作柄が改善するとの見方が広がり売られる流れとなりました。今秋の収穫を左右する受粉期を迎え、天候をにらんで売り買いが交錯しましたが、どちらかといえば軟調に推移しました。米農務省報告で大豆の作柄状況が記録的な豊作だった昨年と比較して、悪化していることが判明しました。更に、米国中西部での、干ばつや高温による作柄悪化が市場で意識され、一時10ドルを越える局面がありました。

マーケット動向


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