原油先物は下落、OPECと非加盟産油国の協調減産監視委員会の会合終了で失望売り
[8/21 ニューヨーク終値]
WTI9月限 47.37ドル/バレル 前日比 -1.14(-2.35%)H 48.91 L 47.21
原油先物相場は、OPECと非加盟産油国の会合で、サプライズはなかったため失望感が広がり、前日の上昇をほぼ帳消しにする格好となった。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国の協調減産監視委員会は、本日ウィーンで7回目の会合を開き、参加国の減産順守率について協議した。サウジ、ベネズエラ、クウェート、アルジェリア、オマーン、ロシアが参加し、減産合意参加国の減産順守率は94%であることが確認されたと伝えられた。 クウェートのアルマズーク石油相は、会合後に「OPECは引き続き、世界の石油在庫を5年平均以下の水準まで削減する努力を続ける」と話した。また、アルマズーク氏は、「11月のOPECと非加盟産油国の会合で、現行の減産合意を来年3月で終了するか、延長するかについて協議する」と話した。イラク、UAEなど順守率が低い産油国に対する措置や輸出削減などに関する発表もなかったため、失望感に繋がった。
石油調査会社のペトロロジスティックスは、8月の石油輸出国機構(OPEC)の原油供給量は、日量41.9万バレル減少するとの見通しを示した。ペトロロジスティックス社は、石油現物トレーディング会社やヘッジファンドなどに利用されている。本日は原油相場への影響はみられなかった。
リビア国営石油会社(NOC)は、武装勢力がパイプラインを封鎖したため、輸出港ザウィア(Zawiya)からの原油輸出が不可能になったことをうけて、前日、リビア最大の油田シャララ(Sharara)の輸出についてフォースマジュールを宣言していた。シャララ油田は、レプソル、トタール、OMV、スタットオイルのジョイントベンチャー事業であり、直近では28万バレル/日を生産していた。本日、リビア国営石油会社と武装勢力の間で、協議の場が設けられたことが、現地メディアにより報じられた。本日は、原油相場への影響はみられなかった。
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