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原油相場は下落、ハリケーン「ハービー」 ヒューストン付近長期滞在の観測で(24日)

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原油先物は下落、ハリケーン「ハービー」 ヒューストン付近長期滞在の観測で

[8/24 ニューヨーク終値]

WTI10月限 47.43ドル/バレル 前日比 -0.98(-2.02%)H 48.43 L 47.06

原油先物相場は、本日ハリケーンへと成長した熱帯低気圧「ハービー」が土曜日にテキサス州へ上陸し、その後も製油所の密集するヒューストン付近で長期に滞在するとの観測が広がったことで、製油所への影響が大きくなるとの観測が広がり、売りが優勢となった。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、熱帯低気圧「ハービー(Harvey)」は、本日、風速80マイル/時まで勢力を強め「ハリケーン」となった。土曜日午前中にはテキサス州に上陸し、豪雨により「洪水により人命に危険が及ぶ恐れがある」と警告を前日に続き発表した。また、「ハービー」は、テキサス州南部コーパスクリスティなどヒューストン付近に来週火曜日まで滞在するとの予測を発表した。シェル、アナダルコ、エクソンはメキシコ湾岸地域の石油ガス関連施設の従業員を一部非難させた。エクソンは、海上生産設備のガルベストンとヘイドリアンの稼働停止を決めた。また、シットゴー(CITGO)、ライオンデル、フリントヒルズ、ヴァレロは、それぞれ15.7万バレル/日、26.5万バレル、29.6万バレル、29.3万バレルの精製能力をもつ製油所を閉鎖することを発表した。

熱帯低気圧「ハービー」が、ハリケーンへと成長したことで、ガソリン市場のタイト化への懸念からガソリン相場が前日に続き上昇した。また、製油所が密集するテキサス州ヒューストン付近に長期に滞在する見通しとなったことで、生産設備への影響は限定的となり、製油所への影響により原油需要が落ち込むとの観測が広がり、原油相場は売られた。さらに、米石油精製会社などによる売りヘッジの巻き戻しとみられるガソリンクラックスプレッドの買い戻し(原油売り、ガソリン買い)の取引が急増し、ガソリン相場の上昇と原油の下落を加速させた。

ロシアのモロゾフエネルギー副大臣が、17年のオフショアプロジェクトの原油生産を20%以上増加させる計画であると発言したことも、原油相場の重荷となった。

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国の協調減産監視委員会(JMMC)は、今月21日にウィーンで開催された会合の結果をうけて、本日、プレスリリースを発表した。産油国の減産順守率は94%となったこと、来年3月の減産合意の期限を延長するという選択肢も検討すること、リビア、ナイジェリアを次回会合へ招待する意向であることを確認した。また、次回のJMMCの会合は9月22日にウィーンで開催することも確認した。ただ、大きなサプライズはなかったため、原油相場への影響はみられなかった。

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