原油価格ニュース

原油先物は上昇、コロニアルパイプライン停止でガソリン逼迫長期化懸念(31日)

マーケットニュース、市場動向

原油先物は上昇、コロニアルパイプライン停止でガソリン逼迫長期化懸念

[8/31 ニューヨーク終値]

WTI10月限 47.23ドル/バレル 前日比 +1.27(+2.76%)H 47.47 L 45.58

原油先物相場は、ハービーによる洪水により、メキシコ湾岸から東部地域に向け石油製品を輸送するコロニアルパイプラインが停止したことで、ガソリン相場が急騰し、原油にも買いが波及した。ガソリン9月限先物は前日比で0.2552ドル(+13.54%)上昇し、2.1399ドルで引けた。ただ、原油需要が落ち込むとの見方も根強く、期近先物を売り、期先先物買いを同時に行う限月間スプレッドの取引も目立ち、原油先物カーブはコンタンゴが強まった。

熱帯性低気圧「ハービー」は、本日、トロピカルストームからトロピカルデプレッションへと勢力を弱め、アーカンソー州とミシシッピ州の境へと北上している。本日時点で、440万バレル/日の精製能力(全米の約24%)と23.6万バレル/日の原油生産能力(メキシコ湾岸地域の約13.5%)が操業停止している。原油生産能力は、前日から5%程度回復しているが、製油所の操業停止は拡大したことで、精製能力は低下した。米国最大規模のモティバ(サウジアラムコ)社のポートアーサー製油所(精製能力60.3万バレル/日)の再稼働には2週間程度かかる可能性があると伝えられた。

パイプラインの稼働停止も相次いでいる。本日、メキシコ湾岸から東部地域に向け石油製品を輸送するパイプラインであるコロニアルパイプライン(Colonial Pipeline)が停止した。コロニアルパイプラインは、300万バレル/日以上のガソリン、ディーゼル、ジェット燃料を米北東部へ輸送している。前日、テキサス州ヒューストンとオクラホマ州タルサをつなぐ油送能力66万バレルのエクスプローラーパイプライン(Explorer Pipeline)が停止していた。主要パイプラインが停止したことで、ガソリン市場の逼迫懸念が広がり、ガソリン相場は大幅上昇し、原油にも買いが波及した。

米エネルギー省は、戦略石油備蓄(SPR)から100万バレルの原油を放出すると発表した。40万バレルの軽質原油と60万バレルの重質原油が、フィリップ66のルイジアナ州レイクチャールズ製油所に、貸借のかたちで提供される。戦略石油備蓄の放出は2012年以来となった。米エネルギー省は、テキサス州とジョージア州の要請で、前日、ガソリンとディーゼルの要件規制を一時的に免除すると発表していた。

ロイター調査によると、8月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の原油供給量は、前月比17万バレル増の3268万バレル/日となったと発表した。リビアの生産量が減少したことが影響し、減産順守膣は前月から5%上昇し89%となった。石油調査会社JBCによると、8月のOPEC供給量は前月比30万バレル減の3260万バレル/日となった。8月のOPECの供給量が減少し、減産順守率が上昇した可能性が高まったことは、原油相場の買い材料となった。リビアの原油供給量は、武装勢力によるパイプラインの封鎖により、36万バレル/日(前月時点のリビア生産量の約35%)減少していると伝えられている。

原油見通し

原油価格ニュース

スポンサーリンク

エレメンツキャピタル/リサーチ

本サイトに掲載のすべての情報は万全を期しておりますが、その内容の信頼性、正確性および完全性について当社が保証するものではありません。取引や投資に関する最終判断は利用者ご自身の判断でなさるようお願いいたします。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。