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原油先物は上昇、「アーマ(IRMA)」上陸で売り先行も、米国最大の製油所再稼働で買い戻し(11日)

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原油先物は上昇、「アーマ(IRMA)」上陸で売り先行も、米国最大の製油所再稼働で買い戻し

[9/11 ニューヨーク終値]

WTI10月限 48.07ドル/バレル 前日比 -0.59(+1.24%)H 48.27 L 47.00

原油先物相場は、ハリケーン「アーマ(IRMA)」の上陸で、需要減少への懸念から売りが先行したが、米国最大の製油所「ポートアーサー」が再稼働したことで、原油需要の早期回復への期待が広がり買いが優勢となった。サウジがUAE、ベネズエラ、カザフスタンと減産合意の延長について協議を開始したことも支援材料となった。

ハリケーン「アーマ(IRMA)」は、10日午後4時頃、米フロリダ州南部に「カテゴリー4」の勢力で上陸した。本日、「カテゴリー1」まで勢力を弱め、タンパ東部を通過し、ジョージア州との境まで北上した。現在、「トロピカルストーム」まで勢力を弱め、ジョージア州南部へと向かっている。現在、フロリダ州に加え、ジョージア州、サウスカロライナ州、アラバマ州、ノースカロライナ州、テネシー州の6つの州で激しい風と雨をもたらしている。フロリダ州の人口の3分の1にあたる630万人に避難命令が出された。フロリダ州では、600万以上、サウスカロライナでは19万以上の世帯が影響を受ける大規模な停電が発生した。フロリダ州は、石油製品の消費地域であるため、需要が落ち込むとの見方が広がり、原油相場の売り材料となった。

ゴールドマンサックスは、米ハリケーンの影響により、9月の世界の原油在庫は60万バレル/日増加し、10月の在庫は20万バレル/日増加するとの見方を発表した。

米テキサス州のモティバ社ポートアーサー製油所(精製能力60.3万バレル/日)は、本日一部の設備(常圧蒸留装置と水素化分解装置)を再稼働したと伝えられた。同社は前週、本日40%の稼働率で製油所を再開するとしていたが、稼働率について発表はなかった。また、ハリケーン「ハービー」の影響で停止する前の水準に戻すには、2週間から4週間かかるとみられている。米国最大の製油所が再稼働したことで、原油需要が早期に回復することへの期待が広がり、原油相場に買い戻しが入った。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー相とアラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相は会談し、市場ファンダメンタルズの条件次第で、来年3月以降の減産合意延長を検討する可能性があるとの認識で一致した。サウジ政府が本日、声明で明らかにした。また、サウジのファリハ氏は、前日、べネスエラのデルピノ石油鉱業相とカザフスタンのボズムバエフ・エネルギー相とそれぞれ協議し、減産合意延長の可能性について協議したことが伝えられた。減産合意延長の可能性が高まったとの見方が広がり、原油相場の支援材料となった。

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