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米FRB、10月に資産縮小開始 年内1回、18年3回の利上げ予想維持

Federal Reserve Bank

米FRB、10月に月100億ドルペースで資産縮小開始を決定

米連邦準備制度理事会(FRB)は、20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を据え置くとともに、バランスシートの縮小を10月から月100億ドルペースで開始することを決めた。

米国債などの資産を購入する「量的緩和政策」で膨らんだ保有資産の縮小を開始することを決め、2008年の金融危機後に進めた米国の金融緩和は、正常化に向けて最終段階に入る。

政策金利の誘導目標は、「年1・00~1・25%」に据え置き、追加利上げは見送った。年内にあと1回の利上げに踏み切るという想定は維持した。2018年にも変更はなく、合計3回の利上げの想定を維持した。

バランスシートの縮小ペースは、10月から3カ月の縮小幅は米国債が月60億ドル、MBSなどは40億ドルの規模とする。その後は、1年後にはそれぞれ月300億ドル、月200億ドルまで段階的に増やす。縮小規模は最大で年6千億ドルとなる見込みとなった。

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イエレンFRB議長がFOMC後の会見で行った発言要旨は以下の通り。

<バランスシートの縮小について>

「緩和的な政策は、雇用市場をさらに支援する」、「バランスシート縮小は、段階的かつ予測可能に進行するであろう」

<ハリケーンの影響について>

「第3四半期のGDP経済成長はハリケーンの影響で下押しされる見通し」、「9月の雇用者数に影響が出る可能性もある」

<バランスシートの縮小プログラムについて>

「バランスシートの縮小プログラムは、調整する計画はない」、「中立水準に戻すのにFF金利をそれほど引き上げる必要ない」

「低調なインフレ続けば金融政策の変更が必要」、「景気を過熱させないよう注意する必要がある」

「状況が「著しく悪化」した場合のみ、バランスシート再投資検討する」、「景気回復は堅調な軌道に乗っていると判断」、「経済が著しく悪化した場合にフォワードガイダンス復活もありうる」

金融市場の反応

市場ではFRBが今回の会合で資産規模の縮小を決めるという見方が大勢を占めていた。ただ、市場参加者の多くはFRBが年内に3回の利上げ実施できないと考えていたため、幾分調整が入っているとみられる。

米ダウ平均株価は、FOMCを受けて、22379付近から一時22315まで下落したが、終盤には買い戻され前日比41.79高の22412.59で引けた。

米10年国債利回りは、2.240%付近から一時2.289%まで上昇。その後2.266%まで下落した。

外国為替市場では、ドル円は111.34付近から一時112.53まで上昇し、その後112.30まで下落。ユーロドルは1.2012付近から一時1.1862まで下落し、その後1.1895付近まで戻した。

NY金は、FOMCを受けて、1318ドル台から、一時1299.5ドルまで下落し、その後は1304ドル台まで戻した。

CMEグループのフェドウォッチによると、市場関係者が織り込む12月の利上げ確率は、52%付近から72%まで上昇した。

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