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グローバル株式・商品市場動向2017年9月

ハリケーン「ハービー」、「イルマ」の被害、事前の想定より軽微

グローバル株式市場の動向

9月の米国株式市場では、米株価は月を通して高値水準で推移しました。ダウ平均株価は、22,000ドル台を維持し、過去最高値を更新しました。SP500やナスダックといった主要株式指標も共に過去最高値を更新しました。8月の米雇用統計は市場予想を下回り、軟調だったものの、ISM米製造業景況指数が好調だったことを受け、米経済は堅調であるとの見方が広がりました。また、ハリケーン「ハービー」、「イルマ」の被害が事前の想定より軽微になるとの見方が相場を支えました。更に、8月の米CPIは7ヵ月ぶりの大幅な伸びとなり、米耐久財受注も好調で、投資家心理が改善しました。しかし、8月の米小売売上高が予想外に落ち込んだことや、北朝鮮情勢を巡る緊張が再び高まっていることなどを受け、第3四半期の米経済成長を巡る懸念が再燃する動きもありました。FRBは9月19-20日の会合で、金利据え置きを決定し、年内にあと1回の利上げを想定していることを示唆し、バランスシートの縮小開始も正式に発表しました。日本株式市場では、米株高や円安などを好感し、輸出関連株を中心に買われ、日経平均株価が2万円台を回復し2年1ヵ月ぶりの高値を記録しました。中国経済は抑制的な政策スタンスが続く中、景気は緩やかに減速していると見られています。ユ-ロ圏景気は、政治リスクが懸念されますが、堅調な景気回復が続くとの楽観的な見方が優勢となっています。

コモディティ市場の動向

金市場の動向

金市場では当初、北朝鮮を巡る地政学的リスクやトランプ政権の政策運営に対する不透明感などで逃避買いが優勢になり、1,300ドル台迄上昇し、1年ぶりの高値を記録しました。しかしその後、米FRBによる年内の利上げ観測の再燃や投資家のリスクオンの動きが強まり売られました。銀価格も金に追随した動きとなり、17ドル台を回復しましたが、その後下落しました。プラチナは主産地の南アフリカの通貨ランド上昇局面では、ドル建てのプラチナ価格の割安感から買われ、一時1,000ドルを突破しましたが、ディ-ゼル車の需要不振や中国経済の失速による宝飾品需要の減少見通しにより、900ドル近辺迄下落しました。パラジウムは、米国のハリケーンによる洪水で自動車が多数水没した為、新規購入が増えるとの見方や、主産地ロシアからの供給減少の思惑により、一時1,000ドル近辺迄急伸し、約16年振りの高値で推移しています。

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原油市場の動向

原油市場では、ハリケ-ンの影響による米原油在庫の積み上がりが明らかになり、原油価格は下落しました。しかしその後、停止していた多数の製油所、パイプライン、港湾などの操業再開を受け、買われました。OPECによる減産やIEAによる石油需要見通しの引き上げ、及び8月の原油生産量が前月より減少したとの発表などを受け、需給不均衡の是正が世界的に進むとの期待が広がりました。WTI原油先物は50ドルを越え、約5ヵ月ぶりの高値を記録しました。クルド自治政府の独立問題で、中東地域の地政学的リスクが再燃し、更に買われる動きになっています。

農産物市場の動向

シカゴ穀物のコーン市場では、主産地の米中西部で作柄が良好であり、南米産地も豊作の見通しで、供給過剰が意識されています。一方、単収が減るとの見方や、8月に価格が大きく下落した反動から、買われる動きもありましたが、全般的に軟調に推移しました。大豆は、米農務省の9月の需給報告で、収穫量が8月より引き上げられました。主産地の米中西部や南米産地での生産も増えており、世界的な供給過剰感が強くなっています。しかし、最大の消費国である中国の堅調な需要が確認されると上昇へ転じ、月後半は大豆価格はサポートされました。大豆ミ-ルの需要増加も支援材料になりました。

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