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原油相場は上昇、EIA短期見通しで需給改善の期待高まる イラクがキルクーク攻撃準備との報道も支援材料(11日)

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原油先物は上昇、EIA短期見通しで需給改善の期待高まる イラクがキルクーク攻撃準備との報道も支援材料

[10/11 ニューヨーク終値]

WTI11月限 51.30ドル/バレル 前日比 +0.38(+0.75%)H 51.42 L 50.61

原油先物相場は、OPECが発表した月報で、リビア、ナイジェリアの生産量増加が続いていることが嫌気され売りが先行したが、米エネルギー情報局(EIA)が発表した短期見通しで、需給改善の期待が強まったことが支援材料となり、買いが優勢となった。イラクがキルクーク地区へ軍事作戦を準備していると報じられたことも買い材料となった。

石油輸出国機構(OPEC)が発表した月次報告によると、OPECの9月原油生産量は前月比8.9万バレル増の3275万バレル/日となった。リビアとナイジェリアが、それぞれ5.4万/日、5.1万バレル/日増加したことなどが影響した。サウジは、前月比700バレル減の997.5万バレル/日となり前月と比べ変わらなかった。17年と18年の世界石油需要見通しを前回レポートからそれぞれ3万バレル/日引き上げた。また、非OPECの生産量見通しについては、17年は10万バレル、18年6万バレル引き下げた。8月のOECD商業石油在庫は、前月比2470万バレル減の29.96億バレルとなり、5年平均との乖離幅は1億7100万バレルとなった。リビア、ナイジェリアによる生産量増加に対する警戒が根強く、原油相場の売り材料となった。

米エネルギー省(EIA)が発表した短期見通し(STEO)によると、17年米原油生産量見通しは前年比38万バレル増の924万バレル/日、18年の同見通しは前年比68万バレル増の992万バレル/日となった。17年の生産量見通しは前回から1万バレル引き下げ、18年は8万バレル引き上げられた。世界の需給は、OPEC非加盟国の生産量減少により、17年は32万バレルの需要超過、18年は18万バレル/日の供給超過となり、前回からそれぞれ32万バレル、15万バレル改善された。足元の米原油生産量見通しが下方修正されたことに加え、世界の需給バランスの改善が加速する見通しとなったことが好感され、原油相場に支援材料となった。

クルディスタン自治政府(KRG)の高官が、イラクがキルクーク地区に対し、大規模な攻撃を準備していると指摘したことがアルアラビーヤなどにより報じられたことで、緊張が高まった。その後、イラク中央政府はこれを否定した。キルクーク地方の原油生産やイラクからのキルクークを経由する原油輸出に影響が及ぶことへの警戒が高まったことで、原油相場に買いが入った。

米内務省安全環境執行局(BSEE)によると、ハリケーン「ネイト」の影響で停止している生産施設は、本日時点でメキシコ湾岸地域の約3割に相当する57万バレル/日となった。また、エクソンモービル社は、米メキシコ湾岸地域のすべての設備を通常運転に戻したと発表した。

バークレイズは、地政学リスクの高まりやセンチメントの改善を理由に、18年1-3月のブレント原油見通しを、前月から51ドルから56ドルへ上方修正した。一方で、18年7-9月のブレント原油価格見通しを55ドルから50ドルへ下方修正した。17年10-12月期のブレント原油価格は54ドル、WTI原油価格は50ドルと据え置いている。

米石油協会(API)は、週間石油在庫統計を本日、米東部時間4時30分(東京時間午前5時30分)に発表する予定となっている。

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