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原油相場は下落、EIA短期エネルギー見通しで需給緩和懸念広がる(7日)

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原油先物は下落、EIA短期エネルギー見通しで需給緩和懸念広がる

[11/7 ニューヨーク終値]

WTI12月限 57.20 ドル/バレル 前日比 -0.15(-0.26%)H 57.69 L 56.89

原油先物相場は、EIAが短期エネルギー見通しで、需給が緩和するとの見通しを示したことで、米国の需給悪化を警戒した売りが優勢となった。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が本日発表した短期エネルギー市場見通し(STEO)で、17年の米原油生産量見通しは前年比38万バレル増の923万バレル/日と前回から1万バレル下方修正され、18年の米原油生産量見通しは前年比72万バレル増の995万バレル/日と前回から4万バレル上方修正された。一方で、17年の石油製品需要見通しは前年比16万バレル増の1985万バレル/日と前回から7万バレル下方修正され、18年の石油需要見通しは前年比41万バレル増の2026万バレル/日とし前回から1万バレル下方修正された。また、10月の米原油生産量は前月比8万バレル増の926万バレル/日、11月の同生産量は前月36万バレル増の962万バレル/日となった。EIAが17年と18年ともに需給が緩和するとの見通しを示したことは、原油相場の売り材料となった。また、11月の米原油生産量が大幅に回復する見通しが示されたことも売り材料視された。

イラク北部キルクーク地方とシーハンを結ぶパイプラインの原油輸送量は、前日一時停止していたが、本日22万バレル程度まで回復したと伝えられた。イラクのアバディ首相は、北部のパイプラインは損傷しており、修繕を急ぐと話した。また、アバディ首相は、キルクーク地方の原油輸出による収入は中央政府に引き渡すべきとの考えを示した。イラクの原油輸出が不安定化していることは、原油相場の支えとなった。

ブラジルが、サウジの協調減産への参加要請を、前週おこなわれた電話会談で拒否していたと報じられた。OPEC加盟国と非加盟産油国による協調減産合意に、産油国が新たに加わるとの憶測が広がる中、ブラジルの石油・天然ガス行政責任者、マルシオ・フェリックス氏がサウジのファリハ・エネルギー相の要請を拒否したと伝えられた。ブラジルは、現在265万バレル/日程度の原油を生産しているが、国内法により生産量を抑制できない。

石油輸出国機構(OPEC)は本日世界石油見通し(World Oil Outlook)を発表した。同見通しによると、米シェールの生産量は、今後増加を続けピークを迎える2025年までは増加を続け、その後は減少するとの見通しを発表した。一方で、OPEC生産量は、現在の3300万バレルから2040年には4140万バレルまで増加するとの見通しを発表した。原油相場への影響は限定的となった。

今週水曜日に発表予定のEIA週間石油在庫統計の市場予想は、原油在庫は前週比141万バレル減、ガソリン在庫は205万バレル減、中間留分は116万バレル減、製油所稼働率は+0.4%となっている。

モルガンスタンレーは、米シェールの生産量が需要の増加に追いつかない可能性があることなどを理由に原油予想価格を上方修正した。10月-12月期のブレント原油予想価格を前回55ドルから62ドルへ上方修正し、WTI原油予想価格を前回48ドルから56ドルへ上昇修正されたと伝えられた。また、18年4-6月期(第2四半期)までに、ブレント原油は63ドル、WTIは58ドルまで上昇するとの見通しを示した。

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