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原油相場は上昇、EIA在庫統計で失望売りもキーストンパイプライン停止長期化で買い戻し(22日)

マーケットニュース、市場動向

[11/22 ニューヨーク終値]

WTI1月限 58.02 ドル/バレル 前日比 +1.19(+2.09%)H 58.09 L 57.03

原油先物相場は、前日のAPI週間石油在庫統計で、原油在庫が大幅減少していたことから、原油在庫の減少幅に対する失望売りにより押されたが、キーストンパイプラインの再開の目途が立っていないと伝わったことが支援材料となり、買い戻す動きが目立った。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計によると、原油在庫は前週比185.5万バレル減(予想220万バレル減)、ガソリン在庫は前週比4.4万バレル増(予想100万バレル増)、中間留分在庫は前週比26.9万バレル増(予想100万バレル減)、製油所稼働率は前週比+0.3%(予想+0.4%)となった。原油生産量は前週比1.3万バレル増の965.8万バレル/日となり過去最大となった。一方で、クッシング在庫が前週比182.7万バレル減少した。この時期としては高い製油所稼働率が上昇する中、原油輸出量と石油製品輸出量もそれぞれ46.2万バレル増、40.8万バレル増と堅調であった。石油製品の需要は減少したが、ガソリン需要が増加した。

今月16日に原油漏れで停止しているキーストンパイプラインが、当初予定の23日に再開できず、月末まで原油輸送量が通常時と比べ85%減少する見込みとなったと伝わったことは、原油相場の買い材料となった。キーストンパイプラインの原油輸送量は、月末までは、停止前の平均59万バレル/日から9万バレル/日以下の水準まで低下する見込みとなった。また再開日についてはまだ決まっていない。またカナダ産原油を加アルバータ州から米オクラホマ州のクッシングまで輸送するキーストンパイプラインの稼働率低下は、クッシング在庫の減少に直結する。市場では、パイプラインの停止が長期化する懸念が広がり、次週以降のEIA週間石油在庫統計で、クッシング在庫が大幅減少するとの見方が強まった。

ベイカーヒューズ社が発表した米石油リグ数は、前週比9基増の747基となった。主要シェール生産地域では、パーミアン盆地(テキサス州/ニューメキシコ州)が2基増加したことなどが影響した。石油リグの稼働数が大幅に増加したことは懸念材料となるが、原油相場への影響は限定的となった。

また、イラク北部キルクークとトルコのシーハン(ジェイハン)を結ぶ石油パイプラインによるイラク北部の原油輸出量が、前日の21.6万バレル程度から36万バレル/日まで増加したと伝えられたことは、原油相場の重荷となった。

ベネズエラのデル・ピノ石油・鉱業相は、「協調減産合意により、市場は均衡に向かっている」とした上で、「協調減産の期限延長は、市場にとって必要だ」と話した。本日複数のOPEC加盟国と協議をすると伝えられた。

本日、11月30日のOPEC加盟国と非加盟国の会合の仮日程が発表された。10:00 CET オープニングセッション、12:00 CET OPEC meeting 、15:00 CET OPEC+ meeting、記者会見は予定なし、となっている。(CET:中央ヨーロッパ時間)

米国 2017/11/22 前週比 前年比
石油リグ 747 +9 +273
ガスリグ 176 -1 +58
混合 0 0 -1
米国リグ合計 923 8 +330

石油リグ地区別 43061 前週比
Ardmore Woodford 1 0
Arkoma Woodford 0 0
Barnett 2 0
Cana Woodford 73 -1
DJ-Niobrara 26 +1
Eagle Ford 60 0
Fayetteville 0 0
Granite Wash 10 0
Haynesville 0 0
Marcellus 0 0
Mississippian 5 0
Permian 393 +2
Utica 1 0
Williston 47 0
Others 129 +7
Total US RigCount 747 +9

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