WBA=世界ボクシング協会のミドル級スーパーチャンピオン、村田諒太選手が9日夜、さいたま市で行われたIBF=国際ボクシング連盟のチャンピオン、カザフスタンのゲンナジー・ゴロフキン選手との王座統一戦に臨み、第9ラウンド、テクニカルノックアウトで敗れました。
WBAミドル級スーパーチャンピオンの村田選手は9日夜、さいたま市でIBFのチャンピオン、ゴロフキン選手との王座統一戦に臨みました。試合はもともと去年12月に予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、村田選手にとってはおよそ2年4か月ぶりの試合でした。
会場にはおよそ1万5000人の観客が集まり、村田選手が元3団体統一王者で、WBAの王座を19回連続で防衛するなど、現役屈指のチャンピオン、ゴロフキン選手とどのような試合をするか注目されました。試合は第1ラウンドから村田選手が積極的に前に出て、ボディーを中心とした攻撃でゴロフキン選手を苦しめました。中盤からはゴロフキン選手が強烈なパンチで主導権を握り、村田選手はたびたびロープ際に追い込まれました。
そして第9ラウンド、ゴロフキン選手の右の強打が村田選手の顔に当たって、よろめいたところで試合が終わりました。村田選手は9ラウンド2分11秒、テクニカルノックアウトで敗れ、王座統一は果たせませんでした。村田選手は「総合力で上を行かれた。2年4か月ぶりの試合でゴロフキン選手とやれる、こんなにラッキーなことはない。拍手をおくっていただいてうれしく思う」と話していました。ゴロフキン選手は「村田選手はスーパーチャンピオンの名にふさわしい戦いだった。すばらしい舞台を用意してくれた方々にお礼を言いたい」と話していました。